Loading...

We care about your privacy

This site uses cookies to provide you with a better experience. Cookies are used to maintain the security and reliability of this site and to analyze site usage.

These cookies collect information about how the website is used, such as pages accessed and links clicked. This information cannot be used to identify you personally.

JAXA Venture Tenchijin Reports on the Results of the pilot project on water leak management with Toyota City and Signs a Memorandum of Understanding with Toyota City.

JAXA認定の宇宙ベンチャー 株式会社天地人(東京都港区 代表取締役 櫻庭康人)は、豊田市上下水道局、フジ地中情報株式会社と連携して実施した、衛星画像を活用した漏水可能性区域の判定を目指す実証実験の結果報告と、豊田市との覚書締結についてお知らせいたします。

 

 

■実証実験の概要

 

・期間:2022年2月1日(火)~2023年3月31(金)

・内容:①衛星画像をAIを用いて高精度に解析し、漏水可能性区域を判定

    ②路面音聴調査を実施し、漏水可能性区域内の漏水箇所を検証

    ③検証結果に基づき、漏水可能性区域を判定する解析の分析と精度向上

・対象:豊田市全域

・役割:【豊田市】水道管路データの提供及び実験の進捗管理

    【株式会社天地人】漏水可能性区域の抽出、及び路面音聴調査結果に基づくAIによる漏水可能性判定の分析と精度向上

    【フジ地中情報株式会社】漏水可能性区域の路面音聴調査

 

■実証実験の結果

 

・豊田市全域で249の漏水可能性区域を判定。

 

・249の漏水可能性区域内で実際に漏水調査(路面音聴調査)を実施したところ、その内65区域77か所で漏水を確認。(的中率は約3割)

 

・過去に豊田市で行われた実証実験と比較して、1区域あたりの判定可能範囲が、直径200mの円範囲から約100m四方に狭まり、漏水調査対象範囲が約3分の1に縮小されたことで、より一層調査効率が向上。

 

今回実施した実証実験により、「衛星画像を用いた漏水調査の有効性及び業務の効率化が確認できた」と豊田市から評価をされました。今後は漏水リスク評価の結果を検証し、更なる判定精度の向上を図っていきます。

 

■豊田市との覚書締結について

 

天地人は緊急時(※注1)に水道管の漏水調査を迅速に行うために、令和5年4月に豊田市と「緊急時における漏水リスク評価に関する覚書」を締結しました。

 

本協定に基づき、豊田市は緊急時に漏水リスク評価の判定に必要なデータを提供し、天地人は衛星データの取得と漏水リスク評価をします。本協定により、緊急時における迅速かつ正確な漏水リスク評価が可能となり、市民の安全・安心につながることが期待されます。

 

※注1 緊急時とは

緊急時とは、地震発生後の余効変動(地震後も継続する地殻(地盤)の動き)又は工事に起因する水圧変化等により、市が広範囲で漏水が多発する可能性が高いと判断した時を指す。

 

■株式会社天地人 事業開発・漏水事業営業担当 立石 悟のコメント

 

今回の実証実験では、新たな漏水調査事業におけるソリューションの開発に成功しました。

 

宇宙ビッグデータを活用することで、現在の漏水リスクを高精度に評価し、気候変動など変わりゆく未来の環境に対しても対応することが可能です。豊田市上下水道局からは、評価単位面積の縮小をはじめ、科学的根拠のある解析手法について、高い評価をいただきました。

 

今後は緊急時における漏水リスク評価の提供を行うことで、計画漏水調査以外の幅広い場面での活用を視野に入れた展開も模索していきます。

 

■天地人の漏水リスク評価システムについて

 

天地人が開発した新技術「漏水リスク評価システム」は、有収率(※注2)の向上を目標にしたシステムです。本システムは豊田市上下水道局で実証実験を行い、新たに開発しました。

 

本システムは複数の衛星から得られる、漏水に影響を及ぼす環境要因のデータ群(地表面温度、光学画像、気象データ、植生変化、SARなど)と、水道事業体が保有する水道管路のデータ(材質、使用年数、漏水履歴など)を組み合わせ、天地人独自のアルゴリズムを基にAI技術で解析することで、高精度で漏水可能性区域の判定を行います。

 

本システムは、漏水リスク評価によって選定された高リスク区域を高い発見率で特定できます。さらに、従来の衛星データを利用した漏水検知技術では対応できなかった、水道管の亀裂による小さな漏水やコンクリートの路面下、山間部、湧水周辺等の複合的な環境での漏水調査にも、本システムは寄与できます。そのため、漏水の速やかな削減や、水道管路を効率的に管理ができます。

 

※注2 有収率とは

有収率とは、給水する水量と料金として収入のあった水量との比率を指す。この値が高いほど無駄なく水道水を供給できる。

 

■今後の展望

 

漏水リスク評価という科学的根拠のある解析手法を提供することで、豊田市上下水道局による漏水調査の業務効率化や、安全・安心な環境づくりに貢献してまいります。

 

天地人は、豊田市上下水道局(愛知県)の実証事例を無料オンラインセミナーにて紹介します。2023年4月18日(火)・4月25日(火)・5月10日(水)の三日間で開催します。是非、ご参加ください。

 

イベント詳細情報はこちらから:https://tenchijin.co.jp/pressrelease/1532/?utm_source=pressrelease3&utm_medium=prtimes&utm_campaign=release3&utm_id=rousuieven

 

■株式会社 天地人 会社概要

 

会社名:株式会社 天地人

所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F

代表者:代表取締役 櫻庭康人

事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル

サイトURL:https://tenchijin.co.jp/

Twitter:https://twitter.com/tenchijin_pr

Linkedin:https://www.linkedin.com/company/tenchijin/

 

<本件に関するお問い合わせ先>

漏水事業担当:立石、白坂

お問合せ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp

 

 

■本リリースのダウンロードは下記のリンクからお願いいたします。

 

URL:https://drive.google.com/file/d/1k_vSjAykT75hLodDd8dmQRcCHNo3-_FP/view?usp=sharing

↑